めぐめぐのブログ4杯目

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原稿用紙1枚感想「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」

www.evangelion.co.jp

初日初回に見てまいりました「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。

SNSの初日エヴァ鑑賞者は民度が非常に高くエゴサしても内容に触れた感想を書かない統制ぶりを見せています。

私も他の方に習ってSNS上ではしばらくは発言は控えようと思いますがブログを見るのはまさに自己責任、という事でネタバレありありのアリで書きたいと思います。

思えばエヴァンゲリオンの終わりは「TVA」「旧劇場」「コミック」に引き続き4回目になります。

その間、まともに終わりを迎えたものはコミックぐらいではないでしょうか。だからこその新劇場版ではあり四半世紀走り続けたエヴァンゲリオンの終わりとして大きな期待とQで見せた迷走ぶりに不安も同時にありました。

で、約2時間半を走り抜けた感想はと言いますと

終わった、終わらせてくれた、ありがとう庵野監督、さようならエヴァンゲリオン

でした。あまりにも綺麗な着地に驚きを禁じえません。

ちなみに宗教的なうんぬんかんぬや人類補完計画をするのにうんぬんかんぬん的な小難しい話はどうでも良くなっているのでその辺のツッコミはしません。

兎にも角にも凄いと思ったのは序破Qだけではなく旧劇場版、TVA、なんならコミックすらも回収してしまう怒涛の終盤の決着の付け方ですね。

旧劇場版のラストの砂浜のシーンはTVAの完結編としてはあまりにも救いがない終わり方だったと思いますが旧劇場版で犯してしまったアスカに対する間違えを新劇場版ではアンサーとして返していました。

これは新劇場版だけの人にはシンエヴァ内の1シーンになってしまいますが旧劇場版を見ている人にはそれこそ20年以上の時を超えたファンに対するお礼の他にありませんでした。おかげで屈指のエモいシーンにもなっております。

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エヴァンゲリオンは他人との物語であったとの同時に親子の物語でもありましたがTVAシリーズでは決着とは程遠い描写で幕を閉じていたと思います。

新劇場版ではクライマックスをシンジとゲンドウの対話に持っていき親子の会話、成長した息子の姿を見て求めていたものがどこにあったかを知り安堵する父親の姿という事で決着しているところが今までのエヴァとは全く異なるところだったと思いますし8年もの長い時間を掛けて得た回答だったのかなと思います。

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「さようならエヴァンゲリオン」のフレーズ、色々な意味があるかと思いますが一番大きく掛かっているのはヒロインとの決別だったのかと思います。

新劇場版で登場したマリのポジションは破Qでは物語のテコ入れ役で目立った存在ではありませんでした。

正直なんの為に登場させたのだろうと思っていましたがまさかまさかの正妻ポジ。ちょっと唐突な気がしましたがレイやアスカをヒロインとするとTVAシリーズを引きずってしまう事を考えると妥当な落とし所とも言えます。

シンジが大人になった象徴がレイ、アスカと離別することってなんぞと憤慨する方もいらっしゃると思いますがそこは各々の考え方ということで。

マリに関してはコミック版の番外編で示唆されていた設定があるのですが、結局新劇場版に持ってくることになったようです。これが予めコミックをも内風するための設定だったのか、その案を後日取り込んだのかは定かではありませんが個人的にはしっかり設定が生きてくれて嬉しかったです。

そうそう、劇場用ポスターを見ると立ち位置がしっかり完結後のそれになっていて考えて作られているなぁと改めて思いました。

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語りたいことは多々ありますが見た直後の衝撃具合を文章化するとこんな感じです。

気になる部分が何箇所かあったのでもう1回ぐらいは見にいきたいなと思っています。

ありがとう庵野監督、さようならエヴァンゲリオン