めぐめぐのブログ4杯目

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携帯利用料金値下げを迫る菅政権について思うこと

www.nikkei.com

行政は過去何度かに渡り携帯キャリアに対して行政指導を行い複雑化した携帯業界のシステムを簡略化してきました。

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未だわかりにくい部分はあるものの以前に比べればかなり簡略化と公正化は進んだと思われます。

今回更なる施策として携帯利用料金の値下げを要求しています。

現在キャリアを利用されている方には朗報ではあるのですが私は懐疑的であり是正するにしても方向性が異なると考えています。

 

1.懐疑的な理由

今まで行われてきた施策では携帯端末を含めた分かりにくい料金体系、新規顧客を獲得する安売り合戦の結果、既存顧客に負担を掛ける状態になっていたものを是正する形として一定の成果があったと思います。その頃にはすでにキャリアの魔手からは逃れていましたが傍から見ていてもだいぶ変わったと思います。

ですが今回の施策についてはそれを行う説得力に掛けます。現在は以前とは異なりMVNOという低価格路線の通信会社が多数存在しキャリアにしてもDocomoは異なりますが2社に関してはそれぞれサブブランドを持っていてより安価な料金プランを提供しています。

きちんと選択肢がある中で、回線品質の維持と増強を命題として背負っているキャリアに金額的な無理を強いるのは得策ではないと考えています。特にこれから5Gの環境を構築していかなければならないことを考えると実情は分かりませんが更なる遅れを真似く可能性があります。私から見れば政治家が人気集めの為に企業を利用しているようにしか見えません。指導をするにしてももっと万人が納得する根拠を提示すべきだと思います。

 

2.是正の方向性

是正を出すとすればもっと違う形で提示すべきだと考えます。

1つはDocomoへのサブキャリアの要請です。前述通り他2社はサブブランドを有しており金額面での選択肢はある程度整っているのに反し、Docomoはキャリアのみの提供で選択肢がありません。最近NTTの子会社化とOCNモバイルが傘下に入るとのニュースが流れていますのでNTT主導のもとOCNがサブブランドとしての選択肢になるかもしれませんが、要するに料金の選択肢をもっと増やす形を指示するほうが先ではないかと思います。

2つ目はMVNOへ貸与している回線品質の改善化。現在MVNOに貸与している回線はピーク時(12時、18時からの1時間)は全く回線がつながらない状態です。以前IIJに加入していたことがあり時間帯による品質の悪さは実感しているところです。

金額の選択肢の幅と公平な競争力を上げるためにはピーク時でも最低限Web閲覧はまともにできるような回線状況にする必要があると思います。

少なくとも現在の状態とよりサブブランドに近い回線の複数を提供することで料金の選択肢を広げる事が今後必要ではないかと思います。

 

個人的に一番恐れているのは無理やりキャリアの料金が下がった結果、料金または品質がサブブランドに跳ね返ってくることでだれも幸せにならない未来であることは容易に想像できますのでもっと思考を働かせてほしいなと切に願います。

 

amzn.to