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原稿用紙1枚感想「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 第一部」

gundam-hathaway.net

何度かの公開延期の憂き目に会いつつも正式発表からのズレが概ね1ヶ月で一安心だった閃光のハサウェイを見てまいりました。

逆襲のシャアの正統続編でありUC2へ続く前日譚になるかどうか分かりませんがアニメ上の宇宙世紀ガンダムではそんな因果に取り込まれた1作です。

富野監督が小説で発表された原作は30年近く昔のものですし、逆シャアの初期プロットを元に小説化されたベルトーチカ・チルドレンの続編になるためハサウェイのトラウマになっているキャラクターや物語そのものの細かい流れや描写は変わってきます。場合によっては閃光のハサウェイを有名たらしめているオチすらも変わっても不思議ではありませんが個人的にはそれで良いと思っています。オチが違うという点では劇場版Zや小説版ポケットの中の戦争と言う前例もありますし。

富野監督がメガホンを取っていない次点でこの作品は小説からは手が離れたとも言えます。

逆に言うと富野監督が手掛けないのでそれでも原作への敬意は最大限に測られると思います。

本来は土曜日に観に行こうと思っていたのですが観に行く劇場の一番でかいシアターが金曜しか確保されていないということを数日前に知って急遽逝くことにしました。

社会人的には最終上映時間しか時間が取れなかったこともあり20時45分スタートにもかかわらずかなりの人が入っていました。

ちなみに1900円の特別料金設定になっていてちょっと不満だったのですが劇場版レコンギスタの1,2部視聴コードが入っていて逆に太っ腹でした。

3部作の1部目という事でメインキャラクターや世界観、キャラクターの関係性構築を丁寧に描いている分、物語自体はこれから始まると言うところで終わっています。クシィーガンダムもお披露目程度でした。

メインキャラクターの三人の立ち位置が丁度アムロ、シャア、ララァを彷彿させるものがあり1stガンダムからの彼らの因縁を知る私達から見ると非常に雲行きの悪い展開です(笑)

TVシリーズの主人公にある物語を進めていく中で業を積んでいくものではなく既に業や葛藤があり物語が動いている中での始まりなのでハサウェイはじめ皆さん色々と暗い過去や裏の顔をお持ちになっています。

そういった部分は他のガンダムと比べると異質だなぁと思います。

今回ハサウェイがテロ組織の一員と言うこともあってか他のガンダム作品と比べてかなりモビルスーツを兵器として重く描いているなと感じました。

モビルスーツ全身を描いてのシーンがほとんどなく、あってもシルエットに近い感じでいわゆる格好良さはありませんでした。

カメラはあくまで人間目線で全身が見えない巨大な構造物が無慈悲に建物と人を破壊していく姿が描かれており、かなり怖いものとして認識出来ました。

ポケットの戦闘や08小隊が近いことをやっていたと思うのですがさらにエゲつなくなっていた感じです。

そんな訳で2体のガンダムの戦闘シーンもいまいち何やっているのか分かりづらかったですがしょうがないですね。

最後に、ヒロインのギギさんがクェスとララァを足して割った感じの不思議女子で色々な側面を見せてくれましたがいろんな顔を見せすぎて本当の顔がわからない状態ですね。2部以降の活躍にも期待したいです。

出来れば1年以内に2部の上映は1年以内でお願いしたいところ。元々UC2が2022年だったようなのでそんなに間隔が開くとは思えませんけどね。