めぐめぐのブログ4杯目

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Fate GrandOrder 第二部6章雑感

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前編、後編、エピローグの都合3ヶ月の長丁場でしたが楽しく読ませていただきました。

流石きのこ!きのこを信じろ!です。

原典であるFate/Stay nightの頃からアルトリアの物語は最重要項目ですが今回も例に漏れず、FGO第二部の終わりの始まりを感じさせました。

士郎の映し身のサーヴァント村正との絡みも単純なスターシステムにとどまらない骨子を感じさせるものでニヤニヤしながらもきのこの愛を感じます。

今回は妖精がキーワードの物語でした。

今の日本ファンタジーにおける妖精は陽気でちょっと我儘といった印象が強いですが元来語られる妖精は無邪気に死へ誘うとんでもない連中でした。

昔流行ったゲームブックに登場する彼らは死亡フラグの典型みたいな連中で選択をあやまると即死亡(これに関しては別に妖精に限った橋じゃないですが)だった記憶はあります。

あの頃の奴らを今回きのこがより無邪気に、より醜悪に描き一周回って新鮮味すらありました。でもまぁ、人間も大きな尺度で見ると似たようなことをやっていますし大差はないですよね、コワイコワイ。

今回ラスボスと思われたモルガンはその実力をいかんなく見せつつも呆気なく退場します。この呆気なさが終盤に進むに連れジワジワと来てよりモルガンの存在感が大きくなっていく作りはアルトリア顔愛にあふれていると言って良いでしょう。

本来のラスボスは後期OPを見れば一目瞭然です。OPを見ればだいたい判る説。

大枠では最終章である第7章に向けてのお膳立て、それが第6章の役割ではありましたが一途に生きようとした人々のそれでも世界の理には抗えない悲しさと一縷の希望が主要キャラ一人一人、丁寧に描かれている物語でもありました。

奈須きのこ作品の良いところはちょと異質な世界観と物語を構築しつつキャラクター一人一人を深堀りすることで「キャラクターが物語を構築する」在り方が良いと思っており、今回もそれは健在でした。

FGOが「型月だから今まで保っている」所以です。

最後の最後のセリフ「今まで一人も脱落しなかったけれど今後誰も脱落しないなんてありえない」・・・いよいよきのこの真骨頂が見られる時がくるのか・・・な?

月末には月姫がリリースされ、9月には年に一度のガチャ祭である水着イベントがはじまるので今しばらく型月で楽しみたいと思います。(その後は恒例の虚無機関)