先日Appleで新製品の発表がありました。
ここ数年9月に発表されるiPhoneは他メーカーに比べると高騰傾向にあると思います。
当然「高い」「誰が使うのか」と言う意見も散見されるのも頷けます。
実際私もProシリーズは良いなぁと思う機能はあるもののあの値段を払ってまで買いたいかと言われればかなり熟考した上、買わない選択肢になると思います。
ではAppleは高級志向のマニア向けスマートフォンなのかというとそういうわけではなく広い層に向けてiPhoneを提供していると思います。
一番わかり易いところでは最新iOSの対応範囲で近々リリースされるiOS15は2014年に販売されたiPhone6からサポートされています。
使えるかどうか等を実際の問題はあるものの中古市場で探せば数千円で買えるものが最新OSで使えるのはなかなか驚異的です。マイクロソフトOSのライフサイクルが長いのでこのぐらい当たり前だろうと思われる方もいるかと思いますがアンドロイドOS等を見てもなかなかここまで対応するOSは少ないと思います。
またAppleストアを見ても分かる通り最新のiPhone13のみを販売しているわけではなく11、12もProは廃盤ですが他は価格を下げて併売しています。廉価版のSEも販売されていることから新製品としてのAppleは面白みがなくなっているものの商売としては実に堅実な商売をしていると言えます。
5年ほど前からスマートフォン市場は基本機能だけ見ればハード、ソフト共に頭打ちになっており細かい技術の積み重ねが続いているのが現状ですので新機種になればなるほど「趣味のおもちゃ」めいたものになるのはしょうがないかと思っています。
今回のiPhoneの目玉は動画性能特化で殆どの人は無用の長物です。
そういった無用の長物を積んだ高級機種も2年経過すれば普及帯まで価格が落ち着きなおかつスペック的にはまだ十分現役なのでこのタイミングで購入する層もいると言う長期的な視野があるのかなぁと思っています。
黎明期は1機種を短期サイクルで回していましたが今は販売寿命を上げることで幅広く拡販していくのが今のAppleの考え方なのでしょうね。