宇多丸さんによる竜とそばかすの姫のレビューを聴きました。
肯定部分はおおよそ私も同意できるところで「映像作家 細田守」としての実力は世界レベルだなぁと改めて感じました。
ただ問題の部分は「もうちょっと丁寧にやってくれれば」程度の評価で全体的には差し支えのない感じだったのはそこが作品全体を致命的にしていると考えている私としては納得行かず、というのが聴いての感想です。
問題点、宇多丸さんも挙げていた「一人で都内に行ってDVにあっている子供を助ける描写」と挙げられませんでした「解決策としてネットに自分の顔を晒せという幼馴染」は今までどれだけ良い作品運びだったとしても私には感化できない部分でした。
そのくせ、なんか全部丸く収まったみたいに川辺を歩いてハッピーエンドみたいなのは解せません。
素人意見ですが例えばネットに顔を晒さなければいけないシーンは
幼馴染が思いつくも言いよどんでいるところを察して主人公が決意しようとするがそれを幼馴染がデメリットを挙げて引き留めようとする。だけど・・・
なら納得が行きます。そうでないと幼馴染が無責任な思いつきと押しつけをしているだけになってしまうからです。幼馴染は劇中言葉の端々に好意を感じましたので最後のセリフをつなげる為にもそのくらい回りくどいほうが良かったと思います。
また一人で都内に行ってしまうシーンは
一緒に居たおばさん、出来れば父親が同行すべきだったと思います。現場に遭遇するのはたまたま一人の時と言うのはありですが初めから一人なのはあまりにも大人が無責任になってしまいます。主人公の母親との対表現をしたかったのかも知れませんが人との協調を主題にする作品を作っている細田監督ならそこは人を頼って物事に当たり母親一人との対比を作るべきだった。
これは素人のうわ言ですがもうちょっと丁寧にやってもらいたかったと思います。このあたりの映像は丁寧だけどシナリオは雑、なのはこの映画全編に見え隠れしているんですけどね。だから次回作はちゃんと脚本家つけて下さい。
あと宇多丸さんにケチ(笑)をつけるとすると
・U内で巨大コンサート開くを云々は友達がプロデューサーをやっているという説明がちゃんとあるのでそこで納得して欲しい
・見る前から歌が主題の作品だと分かっているのに歌詞を軽視しているのは映画を見る気があったのか甚だ疑問
サイダーがもっと評価されたい人のグダグダでした。