めぐめぐのブログ4杯目

雑談メインのライフログです

原稿用紙一枚感想「羊と鋼の森」

www.toho.co.jp

視聴:PrimeVideo

ピアノ調律師の世界で自分を探す物語。

この映画を見終わった時に思ったのは「映画館で見たかった」の一言に尽きます。

ピアノ調律師を主題にした話なので色々な「音」が劇中に出てきます。正直微妙な音の差どころかもっと単純な良し悪しの区別も怪しいところですが、だからこそそんな些細な音の差をより感じ取れたであろう劇場の音響で楽しみたかったと思います。

基本的に出てくる人はアクが強弱はあるにしても善人なので不必要に不快な気分になることもなく主人公の追い求める調律師の形を小さなエピソードの積み重ねを楽しみながら見ることが出来ました。

年の近い先輩調律師からお客とピアノへの向き合い方を学びつつ、世界的ピアニストからも指名が来る程の大先輩から得るこれからのビジョンを構築する過程に何かしら思いを馳せるのは社会人なら誰しもあるかなと思いました。

ピアニストを目指す双子の姉妹とのやり取りが一番核になっていますが恋愛ごとはありません。そんな作品ではないので。

その同じ道を進んでいた姉妹が最後にお互いどの道を決断をしていくのかもこの作品の見どころなので一粒で二度美味しいですね。

主人公と姉妹が一つのステージに最高の音楽を提供するために奮闘するクライマックスは今までの積み重ねが一気に来る感じで見ていてワクワクしました。

なにげにチョイスしましたが良い作品に出会えてPrimeVideoには感謝です。