めぐめぐのブログ4杯目

雑談メインのライフログです

原稿用紙一枚感想「しあわせのパン」

 

www.asmik-ace.co.jp視聴:PrimeVideo

 

パン屋と宿を営む夫婦の元に訪れた3つのエピソード+エピローグの全編ほっこりとさせてくれる物語

1つはこれから結婚するであろう女性の、1つは母(妻)を失った親娘の、1つは終活を迎えた老夫婦の今と未来を描いています。

3つのエピソードの登場人物は住まいも境遇も関係性もまったく異なる人達ですが一つの人生として俯瞰視したくなる上手な構成で監督の手腕を感じます。

個人的には3つ目の老夫婦の話が好きで同じく終活に近づいている両親の事が重なって見えているせいなのかなと思いつつも「いつになっても人は変われる」と言う言葉に自分の今後を重ねているのが本音なのかも知れません。

作品全体に感じられる雰囲気がどことなく寓話っぽい印象を受けるのも各エピソードが終わった時のほっこり感を強く感じさせる1つの要因かもしれません。

断片的な紹介になっていますが成人以上ならどの年齢、どの立場でも誰かに自分を重ねられるんじゃないかと思います。

裏を返すと多分この作品は登場人物に共感してはじめて評価される作品じゃないかと思っていますので、そういう意味では万人向けでは無いかも知れません。

ですがゆったり休日を過ごしたい、特に天気の悪い今週末にはちょっと手を出して欲しい1作です。

あと、ナレーションに女の子が声をあてていますが見事なミスリードでして・・・最後に一本取られましたがこれもほっこり。

最近こころから癒やされたいのでこういう作品を求めているなぁ